飼い主が亡くなって残された猫の所有権と保護

先からお預かりしていた20歳オーバーの老猫の
飼い主さんが亡くなりました。

ホスピスでは親族でない人間に
それまでの経過はもちろん死亡日さえ教えてくれないので
預かり猫がいつ飼い主を失ったのかもわかりません。

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以下、経過です。

8月17日
依頼者B(相談を持ち掛けてきた地域の方)からの連絡が
10日以上ないので飼い主さんの容態を問い合わせると
「多分、まだ入院していらっしゃるはず」
「アパートの荷物もそのままみたいです」
とのあいまいな回答。

すぐに確認して欲しいと念を押す。
回答無し。

8月18日
依頼者A(飼い主さんの知人)が病院に出向いたところ
飼い主さんがすでに亡くなっていることが判明。

詳細不明。

依頼者Aが来宅。
前回通院時の医療費を手渡され
これで医療費負担は最後にしたいと言われる。

「飼い主がいなくなったので猫は処分したい」
との申し出があり拒否。

話し合いを関係者3名で行いたい旨伝える。
依頼者BにもLINEでその旨知らせるが返答無し。

8月19日

依頼者Bより依頼者A宅で猫を引き取るので
今から行きます、とのTELあり。

「忙しいでしょうから玄関先で猫を渡してくれてもいいです」
と言われ、危険を感じたので
こちらにも都合があり今すぐと言われても困る、と
1時間後に時間指定して
その間に預かり猫の病状やケアの状況を箇条書きにして用意。

依頼者A、Bとその知人というCの3名が来宅。
Cの存在も知らされていなかったので不信感が募る。

Aに用意した箇条書きを渡し
これ以上のケアが出来rない場合
猫は渡せませんと断言する。

・箇条書きの一部抜粋

 腎臓・肝臓が悪いため、療法食を与えること
 一回に食べられる量が少ないので6-8回に分けて与えること
 適切な最低限の治療を受けさせ、無駄に苦しめないこと
 または無駄な延命行為はしないこと
 全盲のため危険物に気を付けること
 食糞、尿もれがあるので清潔を保つこと
 夜鳴き・徘徊があるので声かけをし安全を確保すること

BとCにも読んでもらうが
「貴女はこういう考えかもしれないですけど・・・」と言葉を濁される。

以上のことが特別でないことを
その場で理解してもらうのは困難だと感じたので
A宅に箇条書きを持ち帰って
家族で話し合ってもらい
箇条書きの項目がひとつでも出来ないならば
このまま我が家で終生預かることにします、と言って
一旦話し合いを終わらせる。

A宅ご主人が
「飼い主がいないのにこれ以上迷惑をかけるわけにはいかない」
と言われているそうなので
ご主人のご意見ももう一度伺ってもらうことに。

今日のところはここまでです。

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猫の所有権をはっきりさせておかねばと
入院当時から飼い主さんにお伝えして欲しかったことも
結局伝わっていないまま亡くなられたこともわかりました。

でも終わったことをいくら考えても前には進みません。

人にちょっと同情して
猫をちょっとかわいそうに、と思ったことが
こんなことになるなんて
依頼者たちは想像もしていなかったでしょう。

しかし現実は取り残された命の問題です。
ここで諦めるわけにはいかないので
じっくりと考えて動きます。

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飼い主さんのご冥福をお祈りしますが
猫のことをちゃんとしてから成仏してください。
お願いします。





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2016-08-19(Fri)
 

独居老人の入院で残された猫

独り暮らしのお年寄りが入院したり亡くなったりして
お家に親戚の方が入ったら
犬や猫が取り残されていた、という話は
もう珍しいことではなくなりました。

中には数十匹の猫が餓死しかけて居たり
劣悪な環境に置かれていたり
どこから手をつけたらいいのか行政が二の足を踏むところを
果敢に立ち向かっていらっしゃるボランティアさんもいらっしゃいます。

黄色い猫じゃらさんの猫屋敷現場レスキュー。

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暑い中、お疲れさまでした。


他人事ではありません。

4日前の朝一番にご近所の方から相談があって

「今日にも入院しなければ命に関わる病気の方が
飼っている猫を残していけないと入院拒否されて困っている」

「家族も親戚もおらず天涯孤独。猫を預ける先もない」

「猫も20歳すぎてて目も見えずガリガリに痩せて今にも死にそう」

どうしたらよいだろうか?と言われ
これといった名案があるわけもなく
取りあえず現場を見に行きます、と言うと

「行ってもらっていいんでしょうか?」

と。

思わず

「そのために来られたんじゃないんですか?!」

と、語気が荒くなってしまいました。

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当該の猫。

全盲で骨がごつごつ出ていますが
思っていたより状態は綺麗で覇気もあります。
ぜんぜん死にそうじゃない。

「友達に言われて愛護センターに引き取ってもらう決心をしていた」

と飼い主のおばあちゃん。
起き上がるのがやっとのご様子です。

愛護センターに引き取ってもらいたんですか?

と伺うと本当は猫が死ぬまで入院したくない。
でも猫を残して入院は出来ない、と。

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お部屋のきちんと片付いた状態
猫のトイレや餌場の清潔さ
病床ながら小ぎれいな身だしなみのおばあちゃんでした。
年金で細々と猫とふたり20年も暮らしていらしたのでしょう。

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わたしがちゃんと面倒をみますから
すぐに入院されて治療を頑張ってください。
また、猫と一緒に暮らせるようにしましょう。

そう言って猫を連れ帰りました。

手を尽くせばまだまだ長生きしそうな猫は
ミィちゃんと呼ばれていました。
餌をすり鉢であたってひと匙ずつなら食べられます。
2時間おきの給餌で少しずつですが
点滴も入れましたしお薬も飲んでくれています。

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飼い主さんが恋しいのか
宙に向かって呼び鳴きします。

本当に他人事ではありません。
人も猫も長生きのリスクをちゃんと考える時期だと感じています。



2016-07-29(Fri)
 

「犬に名前をつける日」の上映会に参加しました

先の日曜日に久留米で
Haoppy Cat 299 Clubさん主催で

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チャリティー上映会が行われましたので参加しました。
299さんは猫カフェ Con Meoさんの地域猫活動母体で
くるめ猫部屋オーナーさんでもあります。

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こちらの映画は先に久留米の一斉TNRをしてくださった犬猫みなしご救援隊さんと
わたしもマナーポーチ作成に関わらせていただいているちばわんさんの
ドキュメント映画です。


299さんの展示コーナー
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関わった多頭飼育崩壊現場のレポート
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地域猫のためのトイレ設置例
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TNR、地域猫への理解を求める工夫
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インターネットの記事だけではなく
実際、こういった活動の一端を目で見ると
臨場感が違ってきます。

もしお近くでこのような展示が行われていたら
ぜひ一度足を運んでみてください。


ボランティアさんによる手作り品やバザー品販売
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売り上げがTNRの費用として活かされます。
買うことで小さな命を救う手助けが出来ます。

ちばわんマナーポーチとボラさん自主出版の絵本
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毎週ちばわんさんが行っている譲渡会「いぬ親会」で販売している
お散歩の時に便利な消臭マナーポーチ。
久留米の方にもご購入して頂けました。
こちらの売り上げはちばわんさんの活動に使われます。
(ご縁あって作成をさせて頂いています)

県の収容動物の引き取りを主に活動されている
猫子堂のTAMAさんが経験された事実を絵本にされた
「老犬 銀ちゃんのこと」も大変共感を呼んで
持参した冊数は完売してしまいました。

購入を希望される方は
久留米の猫カフェ Con Meoさんにも置いていますが
直接、No Cat No LifeのTAMAさんに申し込むことも出来ます。
またこちらのコメント欄に鍵コメ頂いても大丈夫です。

2016-06-28(Tue)
 

猫専門の病院に行ってきました

去年開院して話題になった
猫の専門病院に行ってみました。

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猫のストレス軽減のため、犬は入れません。
うさぎと鳥は予約診察になるようです。

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入口正面のカウンター。
熊本地震支援の募金箱が置いてあります。

さりげなくコロコロがありますね。

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迷子や里親募集のチラシを貼るボードもありました。
フードはサイエンスダイエット推奨かな?
フェロビタなどのサプリ系も置いてありました。

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左側のドアが診察室です。

9席ほどの待合室で思ったより手狭です。
トイレはいったん外に出て
同じビルの中のトイレを使えるようです。

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獣医師会のチャリティグッズ。
手ぬぐいで3色(赤・青・黒)がありました。
赤と青を購入。

手ぬぐいの作成費用を除いた全額が
おうちにかえろうプロジェクトの「あすなろ猫事業」に寄付されるそうです。

おうちにかえろうプロジェクト

かかりつけの獣医さんが体調不良のため
セカンドオピニオンとしての病院を探していたのですが
あまり混みすぎず遠すぎない場所にあるので
今後はこちらの病院も利用しようと思っています。

ふくおか ねこの病院
(撮影は許可をいただいています)
2016-05-19(Thu)
 

NHK福岡放送で熊本地震被災動物の様子を放映されていました

お昼のニュースで結構時間を割いて
熊本の被災地での犬猫の様子を特集されていました。

ざっと順を追って画像を載せておきます。

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(福岡県獣医師会 VMATの船津敏弘先生)

VMAT(災害派遣獣医療チーム)は全国でまだ2つで
福岡群馬にあるそうです。

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獣医師を始め看護師、スタッフが必要な物資をお届けしたり

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手術も出来る専用車で医療行為も行ってくださいます。

避難時にはペットは同行が基本です。

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理由は保護目的だけではなく
取り残されたペットの野生化などによる環境悪化も視野に入れています。

しかし同行避難=避難所で一緒に暮らせることには
必ずしもなりません。
動物が苦手、アレルギーの方なども避難所に多くいらっしゃるからです。

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益城町では大きなグラウンドにテントを張って
ペット同行の避難者を受け入れています。
これは大きな場所があったから出来たことで
小さな避難所では出来ないことも多いです。

飼い主が不安だとペットも不安です。
震災当時は脅えておとなしかったペットも
避難生活が長くなると体調を崩す子が多く
下痢や食欲不振が見られるようです。

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安心させる手段のひとつとして
余震で揺れる→おやつをあげて褒めるも有効だそうです。
嫌なこと→いいことにすり替わるそうです。

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一緒に避難生活を続けられない場合
一時的にどこかに預けるという手もあります。

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熊本の愛護センターは被災前からいっぱいだったのに加えて
たくさんの被災動物が集まっています。

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手すりにずらりと繋がれている犬たち。
飽和状態になっています。

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この状態を少しでも緩和させるために
犬14匹、猫10匹を北九州市の愛護センターに移送しました。
譲渡対象です。

譲渡希望者は事前に申し込みが必要です。
現場の混乱を防ぐためだと思われます。

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申し込みをされた方は必要な書類を持参してくださいとのことです。

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よいご縁が出来ることを祈っています。


2016-04-26(Tue)
 
プロフィール

姫丸 まいこ

Author:姫丸 まいこ
猫の保護団体や被災動物にひっそり支援活動をしている主婦です。

近所の公園猫の保護に関わってから地域猫活動について考え始めました。

今季から実際の活動を始めることにしました。

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